インターネットによる裏ビデオの配信

さらに2000年以降になると、裏ビデオの販売について、革命的とも言える変化が起こります。インターネットによる裏ビデオの配信が始まったのです。

アメリカにおいて、無修正アダルトビデオを販売することは、成人に限ったことであれば、基本的に合法です。これはもちろん、インターネット上でも同様です。日本からアメリカのサーバーへ接続し、サーバーの中にある無修正アダルトビデオを購入し、それを日本にある自分のPCへダウンロードする。これは一切の違法性なしに、完全に合法的に行うことができるのです。

したがって現在、日本で無修正ビデオ作品を禁止しても、インターネットを利用する人にとっては、まったく問題にならなくなりました。何の違法性もなしに、無修正アダルトビデオをいくらでも購入できることになったのです。

またその他にも、インターネットを介して、無修正アダルトビデオを、いくらでも無料で見られるようになっています。海外のサーバーには、無料の無修正アダルトビデオが無数にありますし、またファイル交換ソフトを使えば、高画質の無修正アダルトビデオもいくらでも手に入ります。

このことから現在では、無修正アダルトビデオを禁止する法律そのものが、意味があるのかどうかを問われることとなっているといえるでしょう。

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アメリカで製作された裏ビデオの逆輸入

1990年代になると、裏ビデオはビデオからDVDへと移行していきます。これにより裏ビデオの画像は非常にきれいになりました。

またこの頃から、アメリカなどの海外で製作した裏ビデオDVDを日本に向け送るということが、盛んに始められるようになりました。

日本で無修正のアダルトビデオ作品を流通・販売することは違法です。しかしアメリカなど海外では、成人であれば、無修正ビデオ作品を問題なく販売できる地域が数多く存在します。

そこで製作された、「米国人向け」の無修正ビデオ作品を、インターネット等によりアメリカで注文を受け、それを日本に送ることが始められるようになったんのです。

「米国人向け」といってもそれは名目上だけで、実際には日本人が出演し、日本において撮影された、日本人向けのテイストを持った作品です。裏ビデオ販売について、より違法性の少ない方法として、考えだされた方法です。

無修正ビデオをアメリカで販売することは、法律的に問題ありません。無修正ビデオは、税関で発見されると、禁制品として没収されたり、持ち込もうとした業者が摘発を受ける可能性もあります。

ただ業者も「PCパーツ」などとして輸入し、没収された場合も再送するサービスを行うなど、当局とイタチごっこの状態が続いています。

裏ビデオの成長期

1980年代後半になると、裏ビデオは大きく成長していくことになりました。多くの裏ビデオ業者が製作したもののほかに、「流出モノ」と呼ばれる裏ビデオが流通していくようになりました。

流出者は、アダルトビデオ製作業者が、倒産したり借金が返済できなくなった際に、借金の肩などとして、会社から持っていかれたマスターテープが、修正をかけずにそのまま販売されてしまったものです。

アダルトビデオは基本的に有名アダルト女優が出演していますから、これにより裏ビデオの女優の質が大きく上がったことは確かでした。

しかしアダルトビデオでは、修正をかけることを前提として作られるため、実際に性交を行わず、成功したフリをしていたり、精液も本物ではなく、作り物だったりしたものも多かったのです。流出モノでは、それがはっきりと分かってしまうので、それが興ざめという人が多かったことも事実です。

裏ビデオ業界が成長してくると、当局ももちろん黙って見ているわけにはいきません。1988年に昭和天皇が崩御し、社会が自粛ブームになった機をつかんで、裏ビデオ業者が一斉に摘発されることとなりました。このため裏ビデオ業界は、一時壊滅し、流出モノ以外に製作されることはほとんどなくなってしまいました。

裏ビデオの発展期

ビデオデッキの発売と共に登場した裏ビデオは、徐々に発展していくこととなります。

初めの頃の裏ビデオは、ただ性交シーンだけを撮影したものが主流でした。しかしすぐに、ストーリー性が加えられるようになっていきます。

ストーリーと言っても素朴なものも多く、まず女性が登場し、入浴シーンとなります。そして女性のオナニーシーン。続いて男性が登場し、前戯、そして性交という段取りでした。

現在の裏ビデオは、収録時間の多くを性交シーンに当てていますが、初期の裏ビデオでは、性交シーンは驚くほど短いものでした。この頃の裏ビデオの出演者は、多くがプロの俳優ではなく、素人がアルバイトとして出演するようなものでしたから、自分たちが日常的に行なっているセックスを、ビデオ出演時にもそのまま再現したためと言われています。

初期の裏ビデオは、カップルで見ることを前提に作られたものもたくさんありました。ですから女性だけでなく、男性のオナニーシーンなどが収録されたものも多数ありました。

裏ビデオが徐々に発展するようになると、雑誌などにも盛んに取り上げられるようになりました。裏ビデオの評価記事やも多く登場し、「裏ビデオ評論家」と称する者も現れました。

裏ビデオの創成期

1980年頃ビデオデッキが発売されるとともに、裏ビデオの歴史は始まりまりました。日本では言うまでもなく、男女の性器が映り込んだ映像作品を流通販売することは、法律で禁止されています。

ですからモザイクなどにより、局部を修正したものが、アダルトビデオとして一般に流通しているわけですが、それでは満足できないのが男性の心情というもの。そこで局部を修正せず、そのまま見えるアダルトビデオ作品が、秘密裏に出回ることとなりました。これらはすぐに「裏ビデオ」と呼ばれるようになりました。

ビデオデッキが発売された当初は、電気屋がビデオデッキのおまけに、裏ビデオを付けたことも知られています。裏ビデオはビデオデッキの販促にも、実は活躍したのです。

しかし当時の裏ビデオは、ダビングにダビングを重ねた、画像の質としては最低のものでした。ダビングをして販売しても、違法作品だけに、著作権法違反には問われないことを見越しての行為です。

初期の名作と言われるものとして、「洗濯屋ケンちゃん」があげられます。これはバラエティ番組などでもタレントが何度も取り上げたりして、実際に作品を見たことはなくても、名前を知らない人はいないというほど有名になりました。